判決情報  裁判員  不祥事  警察不祥事  違法捜査  冤罪事件  スクラップ                 fusyouji

不祥事

<自衛隊内暴行>初公判で別件の「いじめ自殺」が判明 - z

2005/02/10 (Thu) 22:01:34

<自衛隊内暴行>初公判で別件の「いじめ自殺」が判明

 後輩隊員への暴行と恐喝の罪に問われた海上自衛隊横須賀基地(神奈川県横須賀市)の護衛艦「たちかぜ」乗組員の2等海曹、佐藤治被告(34)の初公判が12日、横浜地裁横須賀支部であった。福島節男裁判官が起訴事実以外の暴行に言及し、「暴行を苦にしたとみられる若い隊員が昨年10月に自殺したのをどう償うのか」と指弾した。初公判で別の隊員の“いじめ自殺”が判明する異例の展開となった。
 起訴状によると、佐藤被告は昨年5月と6月、艦内で20歳と25歳の隊員に「パンチパーマにしなかった」などの理由でエアガンを発射し、暴行した。また昨年1月、艦内で19歳の隊員を脅してアダルト画像のCD―ROMを17万円で買わせた。
 検察側が冒頭陳述で佐藤被告の「日常的に粗暴な言動」を指摘。福島裁判官は証拠として提出された供述調書などに基づき、「他の隊員の自殺も起きている。もっと考えなきゃだめじゃないか」と動機を追及した。
 初公判を傍聴した宇都宮市の入野久夫さん(53)によると、同艦勤務だった1等海士の長男智久さん(当時21歳)が昨年10月27日、神奈川県内で電車に飛び込み自殺した。智久さんが残したノートの見開き2ページのメモに、佐藤被告の名前とともに「絶対に許さない」「悪徳商法」などと走り書きされていたという。入野さんは「ビデオテープ100本やビデオデッキも購入させられた」と話している。
 佐藤被告は起訴事実を認めたが、自殺について「エアガンの暴行だけが原因ではないと思う」と因果関係を否定。検察側は「指導を超えた後輩いじめで、借金苦から恐喝した」と懲役2年6月を求刑した。判決は19日。
 今回の事件で、自衛隊は智久さんの両親の届け出を受けて調査を始め、警務隊が昨年11月8日、佐藤被告の逮捕を匿名で発表した。これに対し照屋寛徳衆院議員(社民)が衆院特別委で「隠〓(いんぺい)体質だ」と追及、防衛庁側は「軽微な事件なので」と答えていた。【網谷利一郎】
(毎日新聞) - 1月12日21時2分更新

Re: <自衛隊内暴行>初公判で別件の「いじめ自殺」が判明 - z

2005/02/10 (Thu) 22:37:11

海自隊員暴行 自殺隊員、悲痛な訴え 被告批判メモ、遺族持参--初公判 /神奈川

 ◇護衛艦内の暴行
 海上自衛隊の護衛艦「たちかぜ」の艦内で行われた2等海曹、佐藤治被告(34)の「隊員いじめ」の実態が、12日の横浜地裁横須賀支部(福島節男裁判官)の初公判で明らかになった。
 検察側は証拠として、エアガン1丁とガス銃1丁を提出。いずれも艦内に持ち込んではいけない“凶器”だ。暴行と恐喝の被害にあったのは、19~25歳の若い隊員たち。佐藤被告は「パンチパーマにしてこい」と命じ、従わなかった隊員を正座させエアガンを顔に発射した。
 この隊員の「警務隊に被害を届けようとしたが、暴行されるのが怖く、できなかった」との調書が明らかになった。暴行を目撃した他の隊員も「怖くて、注意できなかった」と供述している。
 検察側は冒頭陳述で「97年から『たちかぜ』勤務だった。手製ナイフを見せつけるなど日ごろから後輩隊員に粗暴な言動で恐れられていた」と指摘した。
 懲役2年6月を求刑された佐藤被告は最後に「身勝手な行動で申し訳ない」と述べた。
 公判では、昨年10月に隊員の入野智久さん(当時21歳)が電車に飛び込み自殺していた事実が明らかにされた。家族は、入野さんが自殺する前に書いた、被告を名指し「絶対に許さない」「悪徳商法やって楽しいか?」などと記したメモを持参、遺影を胸に傍聴した。家族からは「人殺し」との叫びがあがり、裁判官に注意される場面もあった。
 宇都宮市から来た父親の入野久夫さん(53)は「自殺時に残したメモに佐藤被告の名前があり、初めて被害を知った。公判でいじめの犠牲になったことがはっきりした」と涙声で訴えた。【網谷利一郎】

1月13日朝刊 
(毎日新聞) - 1月13日16時32分更新

<海自後輩いじめ>2等海曹に有罪判決 横浜地裁横須賀支部 - z

2005/02/11 (Fri) 21:41:54

<海自後輩いじめ>2等海曹に有罪判決 横浜地裁横須賀支部

 後輩隊員をエアガンで撃つなどしたとして暴行と恐喝の罪に問われた海上自衛隊横須賀基地(神奈川県横須賀市)の護衛艦「たちかぜ」の2等海曹、佐藤治被告(34)の判決公判が19日、横浜地裁横須賀支部で開かれた。福島節男裁判官は「指導とはまったく関係がなく陰湿、悪質。常習的な暴力行為は氷山の一角」としながらも「懲戒免職となる可能性がある」などとして懲役2年6月、執行猶予4年(求刑・懲役2年6月)の判決を言い渡した。
 判決によると、佐藤被告は昨年6月、後輩隊員(20)に「パンチパーマにしろ」と命じ、従わなかったのに腹を立てて同艦内でエアガンを顔に向けて発射。昨年5月にも別の隊員(25)にエアガンで暴行した。また昨年1月、艦内で隊員(19)を脅し、アダルト画像のCD―ROMを17万円で売りつけた。
   ◇   ◇
 12日の初公判では、起訴事実のほかに昨年10月、暴行を苦にしたとみられる隊員(当時21歳)が電車に投身自殺していたことも明らかにされた。捜査はホームに残された遺書に佐藤被告の名前があったため家族が自衛隊に届け出たのが発端で、警務隊は11月8日に佐藤被告の逮捕を発表したが匿名だった。
 社民党の照屋寛徳衆院議員(沖縄2区)が同10日のイラク支援特別委員会で「隠蔽(いんぺい)体質だ」と追及したが、防衛庁側は「軽微な事件」と答弁。しかし、89年入隊の佐藤被告の粗暴な言動は「10年以上前から」とする隊員の証言もあり、同庁の認識の甘さが浮き彫りになった。
 照屋議員は自衛隊の「いじめ体質」をさらに追及する構え。イラク派遣やスマトラ沖大地震の救援活動など、役割が拡大する中、自衛隊の自浄能力が厳しく問われている。【網谷利一郎】
(毎日新聞) - 1月19日12時3分更新

海自隊員暴行:有罪判決 被害者両親ら「他の犠牲防げた」 /神奈川 - z

2005/02/11 (Fri) 21:56:10

海自隊員暴行:有罪判決 被害者両親ら「他の犠牲防げた」 /神奈川

 ◇体質改善訴える
 暴行、恐喝罪に問われた護衛艦「たちぎり」の2等海曹、佐藤治被告(34)に19日、懲役2年6月、執行猶予4年(求刑・懲役2年6月)の判決が出た。横浜地裁横須賀支部の公判に、自殺した隊員の両親らが全国から駆け付けた。エアガン、ガス銃を凶器にした“後輩いじめ”に「防げた事件」との声が強い。一方、自衛隊側は判決後の会見で、佐藤被告以外の隊員による「後輩いじめの可能性」も初めて認めた。【網谷利一郎】
 ◇「別の先輩も」--海自が可能性示唆
 ◆法廷
 福島節男裁判官は佐藤被告に「陰湿で悪質ないじめ」と指弾した。
 宇都宮市から来た入野久夫さん(53)、洋子さん(50)夫妻は、長男智久さん(当時21歳)の遺影を胸に判決を聞いた。昨年10月27日、遺書に佐藤被告の名前を挙げ、東京都内で電車に飛び込み自殺した。
 入野さんは「昨春、いじめを苦に除隊した元隊員は『辞めるとき、佐藤被告の名前を上司に告げた』と言う。このとき、もっと真剣に調査していれば、他の犠牲は防げた。息子の無念を晴らしたい」と唇をかむ。
 護衛艦「さわぎり」の乗務員だった息子(当時21歳)が自殺し、国を相手に係争中の樋口のり子さん(57)も、宮崎市からかけつけた。「自衛隊の本質を問う裁判だった。旧軍の“新兵いじめ”は全国で存在する」と体質改善を訴える。
 3年前、護衛艦「うみぎり」の放火事件を調査した今川正美元衆院議員(社民)は、長崎県佐世保市から来た。北欧のような軍事オンブズマンの必要性を指摘した。
 ◆自衛隊
 判決を受け、海上自衛隊横須賀総監部の木下憲司管理部長は19日、「昨年10月の自殺発生後、幕僚長ら約20人で事故調査委員会を設立し、隊員の面接などを続けている」と発表した。さらに起訴事実のほかに数人の被害者がいることに触れ、「他の先輩隊員によるいじめの可能性もある」と広がりを示唆した。
 89年入隊の佐藤被告について、「勤務成績は良好で積極的な指導との評価だった」と述べたうえで、艦内に持ち込み禁止のエアガン、ガス銃など私物のチェックの形がい化を認めた。しかし、智久さんの自殺との因果関係については、「エアガンでの暴行は確認しているが、原因は調査中で、プライバシーもあり現在は控えたい」と答えた。

1月20日朝刊
(毎日新聞) - 1月20日16時25分更新

ガス銃で暴行、日常化か--「自殺隊員に青あざ」証言も - z

2005/02/11 (Fri) 23:31:04

海自隊員暴行:ガス銃で暴行、日常化か--「自殺隊員に青あざ」証言も /神奈川

 護衛艦「たちかぜ」の艦内に2等海曹、佐藤治被告(34)=懲役2年6月、執行猶予4年、懲戒免職=以外にガス銃を持ち込んでいた海士長(23)も28日、停職処分を受けた。2人は昨年10月に自殺した隊員(当時21歳)へのいじめを認め、自殺隊員の家族は「青あざが多くあったとの証言がある」と怒りをもらした。【網谷利一郎】
 ◇上司2人は戒告処分
 19日の横浜地裁横須賀支部の判決で、佐藤被告が後輩いじめに使ったエアガン、ガス銃が没収された。検察側は「アルミ缶を貫通させる威力があるガス銃などを使った悪質ないじめ」と指摘した。
 自殺隊員も“サバイバルゲーム”に誘われており、家族は「『息子の体には多くの青あざがあった』と同僚隊員が証言している。ガス銃などでの暴行が日常化していたのでは」と憤る。
 佐藤被告だけでなく、海士長も自殺隊員に対し「頭をこづくなど私的制裁をしていた」と分かった。2人が無断で持ち込んだガス銃、エアガンを使った“サバイバルゲーム”に関し、佐藤被告の直接の上司にあたる班長の1曹(35)と分隊長の1尉(33)は「うすうす分かっていたが、(艦長などへの)報告はしなかった」と語ったという。
 横須賀地方総監部はこの2人に対し、戒告の懲戒処分を下した。同艦の現艦長(46)に注意、前艦長(49)に口頭注意の処分をした。同総監部は「今回の事件を厳粛に受け止め、厳正な処分をした。再発防止に努めたい」とのコメントを出した。

1月29日朝刊
(毎日新聞) - 1月29日16時32分更新

名前
件名
メッセージ
画像
メールアドレス
URL
編集/削除キー (半角英数字のみで4~8文字)
プレビューする (投稿前に、内容をプレビューして確認できます)

Copyright © 1999- FC2, inc All Rights Reserved.